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賃貸マンショントイレ増設


不動産屋さんからのお仕事

 今回紹介するのは不動産会社さんからのお仕事です。賃貸マンションに設置されてある、既存の3点式ユニット(浴槽・トイレ・洗面台)を、浴室とトイレをセパレートにして欲しいとの工事内容でした。依頼当初は既存押入れ部分に設置して欲しいと言われましたが、部屋の間取りから廊下側への設置を提案させていただき、無事に採用され工事となりました。

 


配管スペースの確保

 マンションの場合、床下というものが基本は存在しません。床スラブとうコンクリートの上に直接床が貼ってあるか、木造住宅のようにスラブの上に木下地で床組み上げます。今回は後者のパターンで床スラブの上に木下地の床、しかし床下の寸法は配管を通せる高さはありません。なので配管スペースを確保する事が、優先事項になります。幸い、キッチンの床が配管用に一段上がっており、廊下部分でレベルを合わせ、配管スペースを確保することにしました。


配管が通せても勾配は取れるか

 配管が通って終わりではなく、水は高い所から低い所に流れるので、既存の床の高さ内で勾配が取れるかが仕上がりに影響します。今回はキッチリ、既存床と同じ高さで納める事が出来ました。トイレが使えればいい、それだけではなく、いかに何事も無かったかのように納めるか、特に賃貸マンションなので、お客さんが内覧でパッと見た時に違和感を感じないことも大切です。


いかにコストをかけないか

 賃貸マンションなので、いかにコストをかけずにお客さんの要望を叶えながら、使いやすくキレイにするかがポイントになります。解体ひとつでも本当に必要かどうかを考えて、いらない工事をせずに結果に繋げる。これは賃貸でなくても一緒のことで、建築コストの大半は人件費なので、かけなくていい部分はやらないと決めてしまうことで、材料、人件費共に削れるし、その分のコストでもっと使い勝手や問題点の解消に当てられれば、工事をやってよかったとなると思います。現場での一番ベストの判断を、常に選択していく。常に現場で判断出来る大工さんの工務店だから出来る工事になります。



違和感なく新設する

 既存の状態に対して、機能的にも見た目的にも違和感なく施工する。やってよかったと思ってもらうのは、派手で目立つ大きな部分だけでなく、小さく積み上げていく目立たない部分でも感じてもらいたいと思います。後々に大きく感じるのは間違いなく小さな積み重ねの部分になると思います。妥協無く、積み重ねていける大工さんによる施工、それが空風工務店の強みになります。


気になる点やお住まいの問題点、お気軽にお問い合わせください。