書:親方
MGF2026で学んだ「経営の本質」
西順一郎先生の講義から感じたこと
MGF2026で、西順一郎先生の講義を聞かせていただいた。テーマは、「MG開発史・人間マネジメント・戦略会計MQとSP統合視座」正直、単なる“MGの歴史”の話ではなかった。
これは、『経営とは何か』を根本から問い直される講義だった。
MGは“ゲーム”じゃない
西先生は何度も、「MGはゲームで終わらない」
と言われていた。MGは利益計算を競う遊びではない。
- 限られた時間
- 限られた情報
- 人間関係
- 数量変化
- 資金繰り
- 意思決定
それらを同時に扱う、“経営の疑似戦場”として作られている。 だから何回やっても終わりがない。剣道や柔道と同じで、繰り返すほど“経営感覚”が身体に入っていく。
専門バカになるな
会計だけ見てもダメ。
営業だけでもダメ。
技術だけでもダメ。
経営者は、『上から企業を見る』必要がある。
つまり、人・モノ・金・情報・数量・時間・戦略・思想
これら全部を統合して考える。
部分最適ではなく、全体最適。
これは建築でも同じ。現場だけ見てもダメ、数字だけ見てもダメ、理念だけでも会社は続かない。全部つながって初めて“経営”になる。
現場は“金額”で動いていない
西先生の言葉で特に印象的だったのが、「現場は金額で動いていない。数量で動いている。」という言葉。
たしかに建築現場でも、何人工か、何枚貼るか、何台運ぶか、何時間かかるか、現場は“数量”で動いている。
だから西先生は、「Q(数量)」を会計に入れた。これがMQ会計の凄さ。単なる売上や利益ではなく、“どれだけ価値を生み出したか”を見る考え方。
PQ=VQ+F+G
西順一郎先生が生み出した企業方程式。西先生は、
会計にQ(数量)を入れた。
MQ会計は要素法。P、V、Q、F、G。つまり売上ではなくPQ、PQはP×Q。
損益分岐は台数で語れ
売上金額ではなく、「何件施工したら固定費を超えるのか」を理解する。これがQ0(損益分岐点台数)。この視点があると、値引きの危険性、人員増加、車両購入、設備投資、そういった判断が変わってくる。
人間マネジメントが原点
MGの根本には、
井深大
盛田昭夫
小林茂
の思想がある。特に印象的だったのが、井深さんから小林茂に伝えられた「技術は副工場長に任せていい。あなたは人間ひとつだけやってください。」という言葉。
経営とは、“人を活かすこと”MGはSONY式である。
100回やれば人間変わる
西先生は、「100回やれば人間変わる」と言われていた。会場には500人の参加者がいた。MGはいったいどの位の人を変えてきたのだろうか?西先生は50年間、参加者を見てきたのだろう。
最初は数字を覚える。次に流れが見える。その次に、人が見える。さらに、自分自身が見えてくる。
MGは、“人間を磨く道”なんだと思う。
浪漫と算盤
今回の講義を聞いて改めて感じた。経営は、浪漫だけでもダメ、算盤だけでもダメ、両方必要。
理念だけでは会社は続かない。数字だけでは人が離れていく。だから、「浪漫と算盤」をつなぐ。これが経営なんだと思う。
空風工務店
MG研修を取り入れてる空風工務店も、技術、人、想い、数字、ブランド、育成、全部を統合して、もっと成長していきたい。大工という仕事を、もっと誇れる仕事に。そして、関わる人みんなが幸せになれる会社を目指していきたいと思う。
