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洋服の収納

書:阿部飛鳥


洋服収納の為にパイプ設置

 3Fにある屋根裏部屋のような勾配天井の大人の秘密基地に、洋服をかけられるようにして欲しいとのご依頼でした。パイプの設置はそれ程難しい工事ではないのですが、天井に勾配である事で工事が少し複雑になります。パイプを設置するのには、ソケットという部材でパイプを固定するのですが、勾配用のソケットが無いので作成する必要があります。やり方としては台座を作るか、パイプをそのまま設置出来るようなソケットを作るか。今回はたまたまパイプを設置したい場所に天井材の継ぎ目を隠す見切り材が取り付けてあった為、既存を撤去し新設でパイプの受けと併用する事にしました。


既存見切り材撤去後

新設の見切り材、パイプの受けも併用する


基準になる寸法

 家の中にある物は使いやすい寸法があります。今回で言えばパイプの設置目的は洋服をかける為なので、パイプにハンガーを掛けた時に、後ろの壁と天井に触れない場所がベストの高さになります。お客さんにどんな風に使用するのかを相談しながら、大工さんの工務店として提案をし、意思決定はお客さんに委ねながら、共に作るという事を大切にします。目的からずれた、ただ単に設置した物にならないようにベストを探し設置します。

言われた事をやらない

 お客さんに言われた事、指示された事をやるだけなら空風工務店でなくてもいいと思います。僕たちはお客さんの要望からベストを探し、提案をさせていただきます。本当にそれがやりたい事、目的と合致するのか?思っている事を実現出来る工事なのか?を、常に疑いながら、言われた事をやるのではなく、本当に必要な物を共に探せるように提案をします。ぜひ、住まいのお困り事をお気軽にご相談ください。